ネット社会の怖い漫画「しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜」感想

しょせん他人事ですから1巻
ワンダーパパ
ワンダーパパ

みなさん、こんにちは!ワンダーパパです。

2022年12月に3巻発売の「しょせん他人事ですから」を読みましたので、ご紹介します。

概要

こちらの作品は、電子漫画雑誌「黒蜜」にて連載されている作品で、単行本は2022年12月に3巻が発売されました。

作者は、原作「左藤真通」さん、作画:「富士屋カツヒト」さん、監修:清水陽平さん(法律事務所アルシエン)となっています。

下記は、試し読み出来る「白泉社ネット」のアドレスです。ぜひ、読んでみて下さい。

https://www.hakusensha-e.net/store/group/p-shosenn

あらすじ

ネット炎上・SNSトラブルに遭ったことはありますか?

炎上して誹謗中傷の的になってしまった主婦が弁護士の無料相談所へ。

出会った弁護士はネット案件に強いがだいぶ変わり者…?誰

もが今日にも被害者に、そして加害者になる、現代の闇!他人事ではいられない誹謗中傷・情報開示請求リアルドラマの幕開けです!

「白泉社ネット」ホームページより引用

登場人物

保田 理(やすだ おさむ):主人公

1巻表紙の弁護士。いつもおちゃらけているが、やる時はやるタイプ。事務所には座右の銘として「他人事」の掛軸をしている。手厳しいことを言うが、一旦案件を引き受けると、プロとして仕事をこなす。

加賀見 灯(かがみ あかり):パラリーガル(弁護士の業務補助)

女性。アイドルオタク。保田の部下だが、歯に衣を着せない保田の物言いに困っていて、逆に保田をとっちめている。掛け合いが漫才のようで面白い。まるで尻に敷かれた旦那のよう。

見どころ・感想等(ネタバレあり)

ネット社会の闇を斬る

この作品、現在まさによくテレビ等でも話題になるネット社会の闇である「炎上」「SNSによる誹謗中傷」などをテーマにしてます。

1巻では、節約レシピ本を出版しているようなブログをしていた主婦が妬みからまとめサイトに嘘の情報を書かれて炎上します。

それを主人公である弁護士に相談して、「情報開示請求」を行い、相手を特定し、追い詰めていきます。

嘘の書き込みをした方は、ネット社会特有の匿名性にかまけて、軽い気持ちから書き込んでますが、書き込まれた方は凄く精神的に参ってしまうんですよね。

しかも、バレないとタカをくくってます。

そして、内容証明など書類が来て初めてことの重大性に気づきます。

私たちが普段から慣れ親しんで使っているインターネットですが、一歩使い方を誤ると自分の身を滅ぼす様なとんでもないことになると思いました。

しかも、訴訟で勝った方も負けた方も傷つく結果となるしで、良いことないわー。

それをリアリティを持たせて描いてますので、ホラー系漫画やサスペンス系漫画にない現実の話としてまた違った怖さを知れて為になりました。

他人事じゃない

私は、Twitterを使っていますが、2巻ではそのTwitterのリツイートを題材にしています。

こちらの話は、アイドルが昔いじめをしていたという捏造動画を信じて会社からリツイートした普通のサラリーマンが、身バレして炎上します。

少し前に話題になった恋愛バラエティーのテレビ番組の件を彷彿とさせる内容で、リアルでした。

初めは、ちょっとした正義感から軽い気持ちでリツイートしていますが、それが結果として職を失い、家族とも離縁することになろうとは夢にも思わなかったでしょう。

また、世間とは恐ろしく、初めは捏造を信じてアイドルを叩いていた人も逆に叩かれる立場になってしまいます。

みんな自分の正義感ですぐ他人を叩いてしまう傾向になる昨今、これは「他人事」じゃないなと思いました。

分かりやすい解説

主人公が弁護士として行う仕事の内容がわかりやすく描かれています。

弁護士に仕事を頼むといくらぐらいの費用になるのかや裁判所にどういう手続きをするのかなどが図を使用してコミカルに分かりやすく解説されていますので、非常に勉強になります。

ひと昔前のネット黎明期は割となんでもありのような様相でしたが、今は少しずつ法律も整備されて来ていて、絶対に知っていて損はない情報でした。

特に3巻では、中学生によるユーチューバーへの嫌がらせで情報開示請求が来る話となっており、SNSやユーチューブを中高生も気軽に使用しているこの時代ですので、親の立場としてはすぐにでもこどもにも読ませたいなと思いました。

Twitterでの反応

まとめ

如何だったでしょうか?

現在は、Z世代と呼ばれる世代の人たちは、生まれた時からインターネットが当たり前になっています。

しかし、まだまだその正しい使い方や怖さは浸透していないように思います。

こちらの作品では、その法律的な知識や最悪どうなってしまうのかを知ることが出来ます。

何も知らないで気軽にやってしまうと怖いです!ぜひ、読んでみて下さい。

私も子どもに読ませたいなと思います。では。

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