

みなさん、こんにちは!ワンダーパパです。
本日は、アニメ化が決定した「AIの遺電子」をご紹介します。
概要
こちらの作品は、「別冊少年チャンピオン」で連載されている作品で、現在の「 Blue Age」は2022年12月に5巻が発売されています。
作者は、「山田 胡瓜(やまだ きゅうり)」さんです。
それ以前は、「少年チャンピオン」にて8巻まで、その後「別冊少年チャンピオン」で「RED QUEEN」が5巻まで発売されています。
また、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。
そして、この度、『アニメ化決定が発表』されました。下記は、試し読みが出来る「マンガクロス」のアドレスです。ぜひ、読んでみて下さい。
https://mangacross.jp/comics/ai
あらすじ
これは、私たちの未来の物語 ――。
21世紀に始まったAIの圧倒的な進歩は、社会の発展に寄与する一方、
高い知性を持つ機械を道具として使う是非を、人類に突きつけた。そして22世紀後半。人々は「産業AI」とは別格の存在として、
人権を持った「ヒューマノイド」を当たり前に受け入れ、共に暮らしている。須堂光は、ヒューマノイドを治す新医科の医者として、
ヒトとAIの共存がもたらす「新たな病」に向き合っていく。時に、裏の顔も使いながら……。
アニメ公式ホームページより引用
登場人物
須藤 光(すどう ひかる)
医師。1巻表紙のイケメンな「人間」。ブルーエイジは、須藤の研修医の時代を描いている。頭脳明晰。冷静沈着。母親は、「ヒューマノイド」。母親について何かしら抱えているものがありそう。
医師として独立してからは、「モッガディード」と名乗り、闇医者の顔も持つ。
ヒューマノイド
人の脳を真似て作られた「電脳」を持つAI。2175年の舞台では、実に人口の1割に達し、人権を有している。目の瞳部分が羊のように「横」になっている。ボディがダメになっても、電脳が無事なら、取り替え可能。
見どころ・感想など(ネタバレあり)
人間とは何かを問う物語
以前、ご紹介した「僕の妻は感情がない」はロボットの話でしたが、こちらは、「AI」(エーアイ)が発達し、人間と同じような体を持ち、「ヒューマノイド」として、人権をも獲得した世界を描いた未来のSF作品です。
「そんなのSFでしょ?作り話だよ!」と言っても、ご存知の通り「AI」は進化を続けており、人間の知能を超える(シンギュラリティ)も近いと言われています。
また、あのホーキング博士もAIによる人間の支配を真剣に心配していたそうで、まさに近くとも遠くない私達の未来の話かも知れませんね。
さて、それから、この物語で真に問われてくるのは、人間(ヒト)とAI(エーアイ)やロボット(機械)との違いは何なのか?
究極、「人間らしさとは何か?」(「心」なのか?それは「脳」なのか?それとも「魂」と呼ばれる不確かな物であるのか)ということだろうと思います。
この作品はその問いにオムニバス形式の単話ごとに実に誠実に考察し、読者に問いかけてきます。
こういう哲学的なことを考えることが好きな人も単にヒューマンドラマや医療ドラマが好きな人も同時に楽しめるように分かりやすく作られていて、本当に面白い物語です。
コラムも題材も読みごたえあり
こちらの作品は、漫画そのものだけではなく、コラムがついているのですが、こちらも併せて読むと作者の意図や世界観がよく理解出来て、作品により没入できます。
私の様にブルーエイジから読んだ方は、こちらを読むと無印やレッドクイーンの内容も補完出来て読みやすいですね。
また、アニメ化にあたっては、5巻の最後に結構ぶちゃけたコラムが載っているので、これまでのシリーズの経緯がわかって面白いです。
このコラムには、作者の人となり、誠実さや考察の深さがよく出ていていいです!
漫画と併せてぜひ、読み飛ばさず読んでみることをお勧めします。
没入できる世界観
この作品を読み進めるごとに思うのは、よく世界観が練られているなと思います。
未来の話のはずなのに、「産業AI」や「ヒューマノイド」、そしてその機能や制限なども違和感がありません。
電脳であるが故の脳への「ウィルス感染」だったり、「記憶のバックアップ問題」など「ああ、そうなるかもな」という感想です。
技術が発展しようが、ヒューマノイドが人権を得ようと、人間の倫理観や価値観は飛躍的に発展出来ない為、「新たな問題」を生み出してしまいます。
それは、今でもある「移植」だったり、「延命」だったり、もっと身近な「恋愛」や「家族」だったりしますので、ぜひ、読んでみて下さい。
Twitterでの反応
『AIの遺電子』アニメ化するのか!ヒューマノイドロボットが浸透した社会を緻密に描くオムニバスSF漫画で、人とロボの違いだとか倫理的な問題だとかいった難解な題材を扱いつつも極力嘘をつかずにメチャクチャ分かりやすく提示するのが魅力。いま2巻まで無料になってますhttps://t.co/aR04QR7G1Q
— 人間が大好き (@hito_horobe) December 8, 2022
買ったので、復習かねて1巻から通しで読んだ
— いさお (@issa_freely) August 8, 2018
謎が謎を呼ぶサスペンスとしても面白いけど、何より「汎用性AIが発達したら起こりそうな社会問題、紛争」をリアルにシミュレーションしてるのがとてもすごい ほんとにおすすめ#AIの遺電子 pic.twitter.com/m2h2wCc0LC
kindleストアで秋田書店コミックスの一部が40%ポイント還元セール中なのでオススメ紹介その10。『AIの遺電子 Blue Age(1)~(3)』はヒューマノイドが人間に交じって生活する近未来の医療現場を描くSF。想像しやすい近未来テクノロジーを使った現実感のあるお話作りが巧み。https://t.co/BR1WlMBc4h
— さつま (@satsuma0122) December 9, 2022
まとめ
如何だったでしょうか?
アニメ化ということで読んでみたこちらの作品ですが、凄く深くて考えさせられます。それでいて、わかり易くて面白い!これはいい作品ですヨォー。この漫画との出会いに感謝!
1巻を試し読みしたところ、あまりの面白さに一気に最新刊まで読んでしまいました!!
「ブラックジャック」も好きですし、「銃夢」などの重い作品も好きなので、どストライクの内容だったので、無印もレッドクイーンも読みたいと思っています。(近未来版ブラックジャックという触れ込みもあながち間違いじゃないと思う)
アニメ化の前にみなさんも是非、読んでみて下さい。でわ。