熱い狂気の特撮美術ドラマ漫画「劇光仮面」感想

劇光仮面1巻
ワンダーパパ
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みなさん、こんにちは!ワンダーパパです。

本日は、2022年10月に2巻が発売される「劇光仮面」を

読みましたので、ご紹介します。

概要

こちらの作品は「ビックコミックスペリオール」に掲載されている作品で、現在、1巻まで発売されています。

作者は、「山口 貴由」さんで、代表作には「シグルイ」等があります。

2022年10月28日には、2巻が発売される予定です。以下試し読みが出来る「ビックコミックブロス」のホームページアドレスです。ぜひ、読んでみて下さい。

https://bigcomicbros.net/work/70223/

あらすじ(ネタバレあり)

これは星をつなぐ者たちの物語である。

僕は何者でもない。僕は器に過ぎない。――それこそが僕の強さだ。

そんな想いを胸に秘め、29歳の青年、実相寺二矢はアルバイトで日々を暮らす。

舞台は「現代」、テーマは「特撮」、主人公は“何者にもあらず”!?!?

版元ドットコムより引用

アルバイトで暮らしていた主人公は、大学時代のサークル「特撮美術研究会」のリーダーだった「切通昌則」の葬儀に出ることになる。そして、かつての仲間達と再開し、切通の遺言通りに彼の「劇光服」(実践に耐え得る特撮服)を裁断することに。

そして、仲間達の出会いから、「劇光服」を作るに至った経緯までを辿る物語が始まるーといった内容です。

登場人物(ネタバレあり)

実相寺 二矢(じっそうじ おとや):主人公劇光服:空気軍神ミカドヴィヒター

29歳。大学時代に仲間と「特撮美術研究会(特美研)」に入っていた。昔は、金髪だった。仲間が就職しているなか、アルバイトで食い繋ぎ、未だに特撮のスーツを着る為に、日々鍛錬を行っている。

1巻表紙の人物。特撮への入れ込み方が半端なく、狂人の一歩手前。

切通 昌則(きりとおし あきのり):特美研のリーダー劇光服:ゼノパドン

29歳で死去。生前に自分が死んだら自分の劇光服を処分するよう遺言を残していた。常識人。

特美研の仲間達:それぞれに劇光服を持っている

真理 りま:劇光服べーアサーダ、中野 たかふみ:劇光服キボーガー、芹沢 ヨウ:劇光服アヤミユーリー

成田 いちる:劇光服ネビュラブッディ

劇光仮面1945:主人公に似ていたらしい

戦後に戦勝国に統治された日本で、警察も手出し出来ないような進駐軍に仮面をつけた少年兵が天誅を喰らわしていた。何もかもが新しくなった日本に馴染めず、自決用の青酸カリを肌身離さずにいた。

見どころ・感想など

作者の特撮に対する熱量がすごい

まず、私は全然特撮に詳しくなく、子どもの頃に戦隊ものや仮面ライダーシリーズを見ていたくらいです。

だけど、この作品を読んで、作者の特撮に対する圧倒的な熱量だけは伝わってきました。

特撮美術に対する、「あり得ない姿の造形物は、その時代の人々の「畏れ」や「祈り」が形になったものであり、その「想い」は「在る」もので、「あり得ない」ものじゃない」という見解。

そして、「星をつなぐもの達による視覚化された物語」という熱い言葉がぶっ刺さりました

主人公の鬼気迫る特撮愛

主人公の実相寺にとっての特撮は、単なる「ごっこ遊び」ではなく、人生の全てをかけた真剣なものでした。

他の仲間達が、就職し、結婚を考えるなか、アルバイトで生計をたて、他人と会話することもなく淡々と日々肉体を鍛錬していました。

それは、ひとえに特撮の主人公「ミカドヴィヒター」そのものにならんとするような「死」をも纏ったものでした。

そして、その鬼気迫る特撮に取り憑かれた愛は、彼の特殊な生育歴にあるのでした。

未だに母と自分のフルヌード写真を飾っているあたり、やはり闇が深そうな感じですね。

まだ序盤に過ぎない

1巻は言うなれば、これまでの経緯と序章に過ぎません。

これから、実相寺が現代の劇光仮面として、ヒーローとなって何らかの敵と戦う様になるのか、はたまた特撮の話で過去の仲間との群衆劇のような話が続くのか全く読めません。

しかし、いちるが戦っている「核燃料デフリ」を現代の怪獣とみなしている所も気になりますね。

一つ言えるのは、主人公の一歩間違えると狂人との言える危うさがこの先、どのように話の中でどうなっていくのか、また、主人公の特撮に対する熱量がどのように昇華していくのか見ものです。

2巻が待ちどうしくてしょうがないです!あー早く続き読ませてー!

Twitterでの反応

まとめ

如何だったでしょうか?

今までにこの作者の漫画は、「シグルイ」しかきちんと読んだことがありませんでした。

この度、2巻が発売される前にきちんと読んでみた所、鬼気迫る感じがシグルイの様でかなり面白かったです。

1巻もかなり気になる終わり方をしたこの作品、ぜひ、2巻も読みたいです!

未読の方は是非、チェックしてみて下さいね。

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