

皆さん、こんにちは!ワンダーパパです。
三浦先生がご逝去されたのは大変残念だったのですが、
この度、森先生、スタジオ我画の皆様の絆により奇跡の再開で嬉しいので、この漫画
の魅力についてご紹介します。
概要
こちらの作品は、1989年より「ヤングアニマル」にて連載されていた作品で、現在、41巻まで発売されていました。
1997年にはアニメ化しています。私もアニメ化したあたりから、読み始め、かれこれ20数年追ってきていました。
しかし、作者の「三浦 健太郎」さんが、2021年に逝去され、未完の大作となるところでした。
ところが、上述の通り、2022年6月発売のヤングアニマルから、親友の「森 恒ニ」先生の監修のもと、スタジオ我画の皆さんの作画にて連載が再開しました。
あらすじ
この作品は、中世を舞台にした大剣を背負う狂戦士「ガッツ」による復讐のダークファンタジーです。
ガッツは、「黒い剣士」と呼ばれ、分厚く身の丈よりも大きい大剣を携え、手には義手に大砲を仕込み「ゴッドハンド」と呼ばれる敵を倒すための旅を続けています。
一体、ゴッドハンドとは何者か?なぜゆえに彼はゴッドハンドを憎むのか?というところから、彼が「鷹の団」というかつて所属していた彼の運命を決めたとも言える「グリフィス」との過去の話が始まります。
登場人物
ガッツ:主人公、黒髪、気骨隆々。
大剣を振るう。黒い剣士と呼ばれる。両親はおらず、傭兵に育てられる。頑固だが、一度心を開くと優しい。口が悪い。とある事情から、目と片腕を失う。
パック:妖精
おちゃらけた癒しの存在。ガッツと一緒に旅をするようになる。
ゴッドハンド:敵の四天王
高次元の存在。人ならざる者。4人いる。実は、その中の一人がガッツのかつての親友。ベヘリットという人の顔がついた卵状のもので呼び出すことができる。
グリフィス:イケメンで鷹の団の団長
ガッツの親友。一見何を考えているか分からない。時に無邪気で時に冷酷。みんなのリーダーで憧れの存在。しかし、とあることから闇落ちし、「ゴッドハンド」に転生する。
キャスカ:ヒロイン
鷹の団で出会う。グリフィスを崇拝しており、初めは反発していたが、次第にガッツに惹かれていく。そして、とある出来事の後、自我を失ってしまう。
魅力について(ネタバレあり)
書き込みが凄い
この作品ですが、本当に一つ一つの絵の書き込みが凄く、後になって考えれば三浦先生の全身全霊が込められていたのだなと、文字通り身を削っていたのだなと思います。
ファンタジーの世界に没頭できる
作者が描くファンタジー世界ですが、中世を描いており、「キングダム」のような迫力のある集団の戦のシーンや一対一の戦闘、城などの建造物や自然などの背景の細部に至るまで丁寧に描写されています。
そのおかけで、まるで自分がこの世界に入り込んだかの様に没頭して読むことが出来ます。
この世のものではないものの造形が凄い
主人公のガッツが戦う相手は、人から変化した人ならざる化け物が多いのですが、その造形たるやおどろおどろしく、本当に気持ちが悪いです。色んな生き物をミックスした化け物なのですが、よくこのような造形を思いつかれるなと思いました。
描写がエグすぎる
ベヘリットを持つ、選ばれし者が生贄を捧げると高次元の存在である四天王「ゴッドハンド」が現れ、「蝕」と呼ばれる化け物の祭りが始まります。
この描写がまたエグくてグロいです。人間が生きたまま食われたりするシーンがドギツイです。
まさに一方的な殺戮の狂宴で、初めて読んだ時はヤバかったです。
心えぐられる重厚なストーリー
ガッツとグリフィスはお互いに恵まれない環境に生まれ育ちますが、その性格はまるで陰と陽のように両極端にいます。そしてそれ故にお互いに無視できず、惹かれ合っていくのですが、とある重大な出来事により対等でいられなくなります。
そのことから、グリフィスはいわゆる「ダークサイド」に落ちてしまい、ガッツはグリフィスを心から憎むようになります。
そして、この漫画のタイトルでもある「ベルセルク」=狂戦士と化します。
このストーリーは、「黄金期」の章にあたるのですが、本当に素晴らしいです!!
まずは、ここまでを読んで欲しい!ハマれると思います。
グリフィスが闇落ちする心情が細かく描写してあり、親友からそうでいられなくなる様子やガッツの狂戦士となる様子に心がえぐられました。
どっちの気持ちも痛いくらいに分かるようになっています。
謎が多い
現在、41巻ですが、いつも助けてくれた「骸骨の騎士」は大体あの人だろうということが分かってきましたが、ゴッドハンドと何があったのかなど分かっていないことが多いです。
また、何よりグリフィスも圧倒的な力だし、鎧の力や仲間は増えましたが、その魔法の力があってもどうやって倒すのか疑問です。
まとめ
如何だったでしょうか?
少しうろ覚えなところもありますが、ベルセルクの魅力が少しでも伝われば嬉しいです。
ヤングアニマルを読みましたが、森先生やスタジオ我画の皆様のお力のご尽力により違和感なく読めました。
あわや未完の大作となってしまうところだったこの作品ですが、奇跡の再開となりました。
今後も応援して読んでいきます!皆さんも応援よろしくお願いします。