

みなさん、こんにちは!ワンダーパパです。
本日は、心に刺さる短編漫画を読みましたので、
2作品ご紹介します。
銀河の死なない子供たちへ
概要
こちらの作品は、2017年に「電撃コミックNEXT」より発売で、作者は、「施川ユウキ」さんです。
上下巻に分かれています。
「このマンガがすごい!2017WEBオトコ編1位」を獲得した作品です。
また、「漫画沼」でも紹介されていました。以下、試し読み出来る「角川」のアドレスです。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321706000099/
あらすじ(結構なネタバレあり)
人類が滅亡した星で、不老不死の天真爛漫のπ(パイ)と本が好きな物知りの弟(マッキ)と謎多きミステリアスな母が暮らしていた。
そして、その星では、永遠とも思われる時間だけが流れていた。
二人は、人間を見つけたかった。しかし、どこにも見つからず、満たされない時間がまた過ぎた。
そんな時、偶然にも人間が現れ、赤ちゃんを産んで亡くなる。二人は赤ちゃんを育てることになる。
見どころ・感想など(ネタバレあり)
シンプルな絵で読みやすい
こちらの作品は、非常にシンプルで可愛らしくて読みやすいです。
壮大なスケールの話で、重い話をまるで絵本のように読むことが出来ました。
また、このシンプルな絵が、色んな年代の方が読みやすくしていると思いました。
テーマは「死」
二人は、ペットを買うことを母に禁止されてました。
それは、どんなに可愛がっても先に死んでしまうからです。
そして、二人は人間の赤ちゃんを育てることになり、「家族」となるのですが、当然ながら、自分達より先に死んでしまうことになります。
そこで、二人は改めて「死」=「有限の時間」について向き合うことになります。
娘の行動にも感動
二人が育てた赤ちゃんは、「ミラ」といい、二人は可愛がって育てました。
そんな愛されて育ったミラは、不老不死を選ぶことも出来たのですが、「死」を選びます。
それは、限りあるものだからこそ輝く、尊いということを体現し、二人に教えることになったと思います。
二人がミラの死をどう受け止めるのかーぜひ、読んで確かめてみて下さい。
まとめ
人によっては、稀代の名作である「火の鳥」と比較される方もいるみたいですが、私はこの作品でしか味わえない感動がありました。
それに誰にでもわかりやすく描かれているし、かえってそのシンプルさが想像を掻き立てる場面もありました。
少し前の作品ですが、興味を持たれたら、ぜひ、読んでみて下さいね。
あと一歩、そばに来て
概要
こちらの作品は、2022年4月に「ビームコミックス」から発売された短編集の作品です。
作者は、「武田 登竜門」さんで、他に「BAD DUCKS」が発売中です。
以下、試し読み出来る「月刊コミックビーム」のアドレスです。
https://comicbeam.com/product/322110000754.html
あらすじ
こちらの作品は、短編集となっており、1話読切りの7話が入っています。
拐かされた王女と指のない世話役の男、ふたりの声なき囚われの時間。
平凡な女性とストーカーで変質者の男の10分間。末期癌と宣告された最愛の妻との半年間。
公開即100万PVを記録した『大好きな妻だった』を含む計7篇の作品を収録し
224ページの大ボリュームで、待望の書籍化。
月刊コミックビームホームページより引用
見どころ・感想など(ネタバレあり)
私は、「大好きな妻だった」を読んで、大変良かったのでこの作品を読みたいと思いました。
絵が魅力的
この作品の素晴らしいところの一つは、上記の表紙でもわかる通り「この繊細な絵」だと思います。
あと、印象に残ったのは、知ったかで申し訳ないのですが、「余白」の使い方が良いのかなーと思いました。ごちゃごちゃと背景がなくて、読みやすかったです。
あと、これは完全に好みの問題ですが、登場人物の笑顔の口の描き方がすごく良いです!
考えさせらる話
「大好きな妻だった」は、感動する話だったのですが、その他は、少し毒があるビターな話が多いです。
しかし、どの話もよく練られていて、余韻があり、何度も読み返したくなる話ばかりでした。
ある話は、「言葉よりも行動が伝わる」ということや「言葉は額面通りではない」話などそれぞれに「こういうことが言いたいのかな」と想像して読み、「あとがき」で作者一話一話の感想を読むのも楽しかったです。
まとめ
どの話も良い余韻があって良かったです。
この作者の「BAD DUCKS」の方もTwitterで色んな方が読んでいるみたいで、読みたくなリました。
短編漫画が好きな方で、ビターな味わいも欲しいという方はハマると思います。