心がざわつく漫画「おかえりアリス」感想

おかえりアリス1巻
ワンダーパパ
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みなさん、こんにちは!ワンダーパパです。

本日は、我らが押見修造先生の最新作「おかえりアリス」

1ー3巻を読みましたので、紹介します。

概要

こちらの作品は、「別冊少年マガジン」で連載されている、「押見修造」さんの最新作で4巻まで発売されています。

押見先生の代表作としては、「漂流ネットカフェ」や「悪の華」があります。

「悪の華」は、アニメ化、実写映画化しています。こちらもすごくオススメです。

私は、こちらの作品を読んですっかりファンになりました。

「おかえりアリス」は、下記リンク「講談社プラス」から、試し読みできます。ぜひ、読んでみてください。

https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000344119

あらすじ(ネタバレあり)

幼馴染だった3人。洋ちゃん(男)、彗ちゃん(男)、三谷(女)。

中学生となり、かっこよく、スポーツも出来る彗ちゃんに三谷が告白したところから全てが狂い始める。そのことを知った洋ちゃんは、彗ちゃんを無視するようになる。

その後、彗ちゃんは転校し、いなくなるが、高校生になり、髪を伸ばし、女性の姿を姿をして戻ってくる。洋ちゃん、三谷は、ぐいぐいくる彗ちゃんに振り回されるようなるーという内容です。

登場人物(ネタバレあり)

亀川 洋平:主人公

メガネ。もともと、三谷のことが好きだったが、彗ちゃんが三谷に告白されて、キスしているところを目撃し、無視するようになってしまう。

室田 彗:男を降りた男、美形

1巻の表紙の人物。一度は、洋ちゃん、三谷の前から転校して姿を消すが、高校生になって時に女の子の姿になって戻ってくる。以前は、内に秘めた感じだったが、洋ちゃんにぐいぐいくるようになる。

三谷 結衣:洋平、彗の幼馴染の女の子

初めは、彗が好きだった。高校になって、戻ってきた彗ちゃんが、洋ちゃんを好きだと分かると、洋ちゃんと付き合うようになる。彗が離れていったこともあり、自分の魅力について不安に思っている。

見どころ・感想( ネタバレあり)

謎が多い

彗ちゃんの変貌

彗ちゃんは、洋ちゃんのことが好きなようですが、ただのボーイズラブではありません。

彗ちゃんは、「男を降りた」んです。降りたのであって、女になりたいわけではないと言っています。

かなり積極的になって戻ってきます。転校した彗ちゃんに何があったのか?

今後明かされていくと思いますが、気になりますね。

「おかえりアリス」という題名からも「アリス」は彗ちゃんでしょうね。

とすると、「不思議の国のアリス」を暗喩しているのかなー。不思議の国のアリスは、体が小さくなったり、時間の感覚がおかしくなったりと自分の主観が変わる「不思議の国のアリス症候群」という病気がありますので、主観が変容しているということなのか?

まだ謎ですね。

なぜ洋ちゃんだったのか?

彗ちゃんの気になるセリフに「僕のもう片方だから」というセリフがあります。

どういう意味が込められているのかなーと思いました。

もしかしたら、洋ちゃんにも自分と同じ匂いを感じているのか?

それとも、自分と逆として「陰と陽」と言いたいのか?

こちらも気になります。

あとがきも読むべし!

あとがきには、押見先生が何を考えてこの漫画を描いたのかを書いてあります。

「性欲を持った男ということが辛い」ということに言及してあります。

少しズレるかもしれませんが、私たちは、日々「男らしさ」や「女らしさ」というものを求められて生きています。

現代は、かなりLGBTなどに配慮されるようにはなってきていますが、まだまだだと思います。

また、男性なら少しは共感できることとして、性的に醒める瞬間があります。

そういう時は、確かに「何やっているんだろ?」とか「性欲って嫌だな。面倒だな。」と嫌悪感を抱く瞬間があります。

そういうのを「向き合って」「解体したい」と書かれています。

どういう着地をしてくれるのか・・・すごく楽しみです!

性とは何だろう

私は、この作品は、ただのエロスで終わらせられない「人間の根源にある欲求」について描いているのだろうと思います。

ただ、それが「生」と切り離せないものでありながら、暴力とか犯罪とかにも繋がりやすく、「恐ろしいもの」とか「汚いもの」とかとしてタブー視されることが多いのも確かです。

私は、押見先生が、どのようにそれに「答え」を出すのか、もしくは表現するのか楽しみです。

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まとめ

如何だったでしょうか?

押見先生の作品は、「悪の華」の「クソ虫が!」で衝撃を受けました。

その後も「僕は麻里のなか」や「ハピネス」、「母の轍」でも楽しませてもらっています。

最新作のこの作品では、一体どんなワクワクと心のざわつきをくれるのか楽しみで仕方ありません。

心をもっともっと抉る作品を期待しています。まだ読んでない方は、エロ表現が嫌でなければ是非読んで下さい。エロ以上のものが見つかります。

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